第22期生

第22期 回顧録

2014年11月01日(土)
【回顧想】
 「いい学校に来たなあ」と心の底から感じたことを昨日のように覚えています。入学間もない中庭での全校集会でのこと、校長先生の人柄を感じられるご挨拶のなか、時折見られるウィットの効いたお話にドット沸く生徒の笑い声を聞いたときです。「高級な笑いだなあ」と笑うのを忘れて感心し、次の瞬間、「しみじみといい学校に来たなあ」と感じました。平屋の校舎があることにも驚きつつ、好感をもち、多摩川沿いで緑にあふれ、素晴しい環境だということにも好感をもち、すぐにすぐに多摩高が好きになりました。帰りの宿河原駅でホームの反対側にナシを買って帰る同級生の女の子を見つけたことがありました。目が合うとちょっと恥ずかしそうにしてナシの袋を後ろに隠しましたが、お母さんに持っていくのかな、親孝行だなと思ったことが記憶に残っています。流行り出したインベーダーゲームにのめり込み自己嫌悪に陥った苦い経験もありますが、知的で運動神経もよく、なおかつ温厚なスーパーマンのような同級生に会え、また、数学の先生の几帳面な字、漢文の先生の熱弁に盛上がった授業、書道の先生のまじめなお人柄等々、25年の時の経過が記憶をろ過していい思い出だけを残しているのでしょうか、クール・ヘッド・アンド・ウォーム・ハートな知勇兼備の多くの皆さんに出会えたことが蘇ってきます。
(22期生 浜田昌利)

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