2013年5月

第15回 田端・王子

2013年05月13日(月) | コメント(0)
  第15回お江戸散策は、当初の実施日を雨天により1週間延ばしたにも関わらず、愛好者13名が田端駅南口に集い、快適な天候にも恵まれ、爽快な気分で出発しました。坂を上り下りして、数分のところにある大江戸六阿弥陀第4番札所の真言宗与楽寺を最初に訪れました。六阿弥陀信仰は、江戸期において女人救済の阿弥陀様として、特に女性に人気があったそうである。
次に、田端に二つある八幡神社のうち、田端下八幡神社が近くにある。この神社に隣接した別当寺である東覚寺には赤紙を貼った仁王さまがいて、病と同じ個所に赤紙を貼ると治ると言い伝えられ、治ったときに草鞋をあげる慣わしがあり、今日でも信者が多く参詣にきている。ここまでで出発から約30分ほど経ち、10時開館という田端文士村会館へと向かうことにした。
 ここ田端は明治後期から昭和初期にかけて多くの芸術家、文筆家たちが集まり、陶芸、絵画の腕を磨き、文芸雑誌、童謡などの創作に情熱を注いだところである、会館には彼らの作品や活動が多数紹介されている。これらの解説を読むだけでも、半日は掛かりそうである。 ここで紹介を受けた芥川龍之介の旧宅跡が近くにあるというので、予定外であったが立ち寄ってみることにした。しかしそこには、旧宅跡の説明版があるだけで、マンションが建てられていました。
もう一つの八幡神社に隣接した寺院に大龍寺がある。ここの墓域の竹笹が生えている所には俳人正岡子規の墓があり、多くの子規ファンが墓参に来ている様子が偲ばれる。大龍寺から北に向かって、しばらく歩くと踏切があり、超えた所の右手に園勝寺がある。ここの墓域には石州流茶道開祖伊佐家代々の茶人達が眠っている。
 ここまで来るとランチタイムになり、旧古河庭園の中でお弁当を食べることにした。ここ古河庭園は、当時一流の建築家ジョサイアコンドルの設計による洋館、および洋式庭園、当代随一と言われた小川治兵衛が手掛けた和風庭園でできている。庭園内は、ソメイヨシノはすでに散っているが、八重桜、真紅の躑躅、チューリップなどが微香を放って咲いている。眺めて良し、歩いて気持ちが晴れやかにしてくれる、素晴らしい庭園である。それぞれが持参した昼食を、美しい庭園のベンチで食べるのは、なかなか一興である。
昼食後は、庭園内を散歩してから次の散策地六阿弥陀第三番の無量寺に向かう。木立や竹林に包まれて静寂な参道を備えたこの寺に魅力を感じながら山門に差し掛かったら、入口で「拝観お断り」と言われ、残念ながら拝観を断念し、写真だけ治めて次に向かった。
 江戸時代初期までの寺院と神社の関係は、その多く寺院は別当寺と呼ばれ神社を寺院が管理、運営していた。城官寺平塚神社の関係も同様で、城官寺が平塚神社を支配する関係であった。次に訪れたところは、東京ゲーテ記念館といい、1949年、ゲーテの生誕200周年を記念して、実業家・粉川忠がゲーテの精神的遺産を継承発展するための研究機関・資料館として建てたもので、あまり大きくない館内であるがゲーテの作品などの資料が15万点も所蔵しているという。当初予定していない散策館であったが、思いもかけぬ拾い物をした気分の見学であった。
ここから岩槻街道に出たところに、西ヶ原一里塚がある。江戸期、幕府は五街道や主要街道に、旅人の目印になるように一里ごとに塚を築き、遠くからも見えるように榎を植えさせたという。しかし東京の近代化とともに多くが撤去、消失していったが、この一里塚は住民の願いで保存されたそうだ。この塚から、200メートルほど街道に沿って行くと、右手の小高い丘に、実業家渋沢栄一の邸宅があった。現在、その跡地には、栄一ゆかりの青淵文庫と晩香櫨が建っている。庭には渋沢の実寸大の銅像が立っているが、現代人から見るとすごく小柄なのに驚かされる。 身の丈は小さくても、実業家としての手腕は驚異的で、銀行、造船、海運、鉄道、製紙など約500の会社の設立に関わり、近代日本資本主義産業の発展に多大な功績を残した人物である。歩んだ人生も見事で、彼は70歳になってからは、事業活動からは、いっさい手を引き、私財を投じて、もっぱら社会福祉、教育、文化活動に力を注いだという。この旧渋沢邸から北へ続く丘一帯は、飛鳥山公園で、八代将軍徳川吉宗が桜を植樹させて、庶民の行楽とした江戸時代からの桜の名所である。ここもソメイヨシノは散ってしまったが、未だ沢山の八重桜が開花していて、青空を背景に輝くように咲いていました。土曜日ということもあり、親子連れや多くの子どもたちが春の一日を楽しんでいました。 この公園には記念碑や桜賦の碑などがあり、その碑に刻まれた難解な文字の解読を楽しんでから、王子の名の謂われとなった王子権現神社に歩みを進めました。将軍家の祈願所であったというこの社は広大な社領を備えていて、200石の朱印を賜ったというにふさわしい、堂々たる風格を放っていました。ここから、数分歩んだところには関八州稲荷神社の総元締めという王子稲荷神社があり、毎年大晦日には狐のお面や装束を身に着けた行列が行われ、大いに賑わうという。ここまで来ると、さすがに歩き疲れてきたころである。歩行カウンターを見ると、何と25000歩を超えている。次の最後の散策地である名主の滝公園を訪れたころは、日も落ちかけてきて、喉を早く潤したい気分になってきた。そこで、早々に切り上げて公園を後にし王子駅前の居酒屋に直行し、和気藹藹に懇談して、本日の散策を振り返りました。

(報告:石井義文)
【開催日】  2013年4月6日(土)
【開催場所】  登戸 柏屋      〔参加者〕  108名
13期同窓会

  平成25年4月6日、登戸の柏屋で13期の同窓会が開催されました。卒業してから3回目の同窓会でした。
前日からテレビで台風並みの荒天を予想するニュースが流れ続けていました。キャンセルの連絡が何件も入るかと心配しましたが、ほとんどキャンセルもなく、108名の同窓生が出席しました。荒天の中、大多和、田山、青木、綾谷の4名の恩師にもお越しいただき、元気なお顔を見せていただきました。大変感激でした。
多摩高同窓会の安部会長にもご挨拶いただきました。感謝です。5年後には新しい多摩高の校舎が完成するとの事。4回目の同窓会は多摩高でなどと今から計画してしまいそうです。
6時に始まった会は久々に会った級友との語らいで、あっという間に時間が過ぎていきました。全員での集合写真はカメラに納まりきらず、先生全員が入ったクラス毎の記念撮影となりました。
ハガキに、親の介護で出席できないとの近況を綴る方が何人かいました。同窓会終了後、クラス幹事にアンケートを取りましたが、その中で、親の介護で出席できない人もいるだろうから昼間に開催したらどうかとの声もありました。5年後に開催したら、介護する親はいるのだろうかと考えてしまいました。元気なうちにまた同窓会を開催してほしいとの声がいっぱいでした。
 13期 鈴木誠


多摩高13期生同期会開催

2013年05月05日(日) | コメント(0)
 多摩高13期生同期会を下記のとおり開催しました。
 開催日時;平成2546日(土曜日) 午後6時~9時頃(受付午後5時半~)
 開催会場;日本料理 柏屋(川崎市多摩区登戸2466  TEL044-911-3191
 幹事;鈴木誠メールアドレス jonnobi-mak0@jcom.home.ne.jp