2018年8月

母校の発展のためには学校、PTA、同窓会の協力体制が必要です。
幅広い人材が集められる同窓会が担う役割は多々あり、さまざまな同窓生ネットワークを拡げていくことが重要です。




 

多摩高校時代の思い出、同窓会とのかかわり

柴野 本企画を提案しました柴野です。司会進行をさせていただきます。わたくしは同窓会ホームページ、Facebookページ「多摩高卒業生の集い」を担当しています。多摩高は私にとって自慢の母校なので、お役にたてることがあれば今後もさせていただきたいという思いがあります。同窓会が学校や現役生のために何ができるのだろうか、が本日のテーマです。まず、自己紹介をかねて多摩高時代の思い出、同窓会とのかかわりについてお話ください。





安部 ま ず 9 期会ですが、32歳になったころ、高校時代には付き合いもなかった2人から声をかけられ同期会をたちあげることとなり、これまでほぼ毎年 1 回計28回開催し親交を深めてきました。
一方、 15 年間休眠していた「全体の同窓会」は 23 年前に再建。会長となった森田氏のお手伝いをしたことから同窓会にかかわるようになり、副会長をへて7年前に同窓会長に、現在は事務局長をしています。
当時は真面目な高校生ではありませんでしたから、学校との連携をとるため母校にかくも足しげく通うことになるとは恩師・同期生ばかりか私自身も驚いています(笑)。




山田 現役時代は野球部に所属していました。部活と学校行事、合唱コンクール、球技大会などイベントの思い出がたくさんあり体育祭では秋組の団長をやりました。同窓会とかかわるようになったのは偶然のことで、安部さんと(同窓会とまったく関係のない集まりで)同席し声をかけてもらったことがきっかけで、野球部OB会に参加することになりました。年齢、仕事、立場に関係なく多摩高OBという一点で初対面でもすぐ打ち解けられ、回数を重ねるごとに親しさが増していきますが、これは同窓会に参加してみないと味わえないことだと思います。今日、久しぶりに母校を訪ねると、すれ違う生徒達から「こんにちは」と気持ちよく声をかけられ感動しました。この点は私の時代より良くなっています。

高山 3年前から同窓会副会長をしております。6人兄弟の4人が多摩高でお世話になりバレー部に所属しておりました。行事も部活も本当に楽しかったです。そういった活動を通じて、はじめて仲間意識とか人間関係が学べたと思います。30代で同期会を開催するようになりました。運動部仲間10人ほどで同期会をやろうということになり半年後に100人ほどの同期会を開催しました。32期は第二次ベビーブームで9クラス450人でしたから話もしたことがない同期生が半分はいたと思いますが、交流の輪が拡がり参加者に喜んでもらえました。



吉田 ハンドボール部に所属し秋組副団長でした。3年間、部活と体育祭などの行事に熱中する日々でした。大学卒業後、博報堂に入社し、仕事と子育てを両立させてきました。
48歳の時、丁度卒業30周年の節目でもあり、校舎建て替えの時期でもあったので、同期会を開催して久しぶりに集まりましょうということになりました。震災の後でもあったのでコンセプトは「絆」にしました。23期ホームページを作成し、参加を呼びかけた結果、180名もの同期生が集まり、交流が一段と深まりました。現在、同窓会副会長で昨年の総会の全体を仕切らせていただきました。

中島 体育祭では3年生の時に演技女子幹部でした。それまでダンスに無縁の生活をしていたため、踊りを作り上げていく作業はとても難しかったのですが、皆で協力して、一つのものを作り上げられたことは、自信になりました。
今は育児と仕事の両立中で、なかなか同期会活動に参加できておらず、Facebook等で多摩高時代の友達とつながっている程度です。卒業以来、母校をおとずれたのも久しぶりですが、この座談会に参加することで自分は何ができるか、イメージできたらいいなと思っています。

船木 59期、大学2年生です。現役高校生に一番近い立場でお話したいと思います。ハンドボール部で秋組の団長でした。体育祭は9月で、夏休みに準備のため登校することもありましたが、あらかじめ、きっちり予定を組んで準備していましたから勉強との両立はまったく問題ありませんでした。良い大学に合格している人は勉強も行事も両立させていました。ちなみに59期の体育祭団長は全員現役合格しています。


 
山田 メリハリをつければ両立できるでしょうね。
吉田 昨年、体育祭の審査員をして感じたのですが、生徒数が減っているのに競技種目が増えているから、1人1人にかかる負荷が増えているのかなと。
高山 熱心な生徒に負担がかかるというのはあるでしょう。体育祭のときに髪を染めるということがあるようですが、何事も大切なのは切り替えです。多摩高生はそれができると思います。


 

同窓会の入会状況について

柴野 同窓会への入会は任意ですが59期の入会状況はいかがでしたか?
船木 全員が加入しました。同窓会は年配者の集まりというイメージがあります。若者が参加しても居場所がないのではという思いがありますので、若い参加者が増えていけば同窓会のイメージが変わると思います。
柴野 船木さんの役割は60期以降の卒業生に同窓会のアピールをしてもらうことでしょう。
安部 同窓会活動について、学校・PTAの皆様方にご理解いただいていることから、卒業時の同窓会への加入もスムースにすすんでいます。この場を借りて感謝申し上げます。これを一例として、円滑な同窓会運営のために、日頃から学校・PTAとのつながりを密にすることに努めています。

同窓会のさらなる活性化にむけて

柴野 同窓会活動は無理をしてはダメです。我々バスケ部は最近、24期を中心に22期~26期のOBOG会を開催しています。無理な勧誘、幹事の負担が大きい会は長続きしないと思います。

中島 先生方は異動で転校され、PTAの方々も在校生の卒業とともに多摩高を離れるわけで、ある意味、継続的に多摩高を見守れる立場にあるのが同窓会だろうと思います。41期の同期会は開催されてないと思います。同窓会は子育てがひと段落したとか、自分の時間が持てるようになった世代の集まりのことかなというイメージがありますが、これを機会に同期の友達に連絡してみようかなと思っています。
柴野 山田さんは「多摩高霞が関会」に所属していますが、メッセージをお願いします。

山田 多摩高卒業して国家公務員となったメンバーで構成されていますが最近、若い人が続々、参加してくれています。まだ加入されてない方は遠慮なく参加していただきたいと思います。
野球部OB会では大先輩からいろいろな知恵と経験を教えていただいており、自分の人生をより豊かなものにしてくれると実感しています。




高山 30期代は同期会を開催していない期が多いと思いますが、ぜひ同期会を開催してください。職場や家庭のつながりから飛び出してみてください。すばらしい出会いがあるはずです。さらに世代を超えた集まりである同窓会にも参加してみてください。2万人の同窓会の皆さんとつながってください。
柴野 高校時代に親しかった友人と疎遠で、知人もいないという理由で同窓会への参加を躊躇されている方が多いと思いますが、初めてお会いする方ともすぐ打ち解けられますし、新しいつながりが始まります。
吉田 広告会社に勤務していますが、広告業界は多摩高出身者が多いのです。体育祭などの行事を通してモノを作ったり応援などの演出をしたりと様々なクリエイティブやプロデュース体験をしていて、その思い出が楽しくて、それを仕事にしたいという人が多いからです。多摩高出身というだけで人のつながり、ネットワークが拡がって、仕事がやりやすくなる面があり、多摩高がくれたプレゼントだと思っています。今は、後輩たちにもこのネットワークをプレゼントしていきたいと考えています。
高山 勉強だけでない将来役立つプロデユース力、クリエイティブ力を養える、これも多摩高の魅力ですね。




山田 そういった多摩高らしさのイメージは1期から現在まで受け継がれていて、皆、誇りに思っているのではないでしょうか。
吉田 新校舎が完成し創立60周年を迎えたこの時期に、いままでの良い伝統は守りつつ、いろんな事にチャレンジして新たな多摩高としての歴史を積み重ねていって欲しいと思っています。
船木 「多摩高稲門会」(多摩高から早稲田大学に進学した卒業生の集まり)をつくる準備をすすめています。すでに発足している「多摩高三田会」(慶應義塾大学進学者の集まり)にならって会員間の親睦をはかって、多摩高の発展に貢献したいと思っています。早稲田大学を目指す後輩にアドバイスもできるといいなと考えています。




安部 同窓会は「会員間の親睦交流をはかり」「母校の発展に寄与すること」を目的としています。この座談会の参加者でわかるとおり同窓会会員の「年代(1期~60期)」も「生活環境」も「同窓会へのかかわり方」も様々ですから、それぞれの立場で無理なくできることをして頂ければよいのではないでしょうか。まずは同期会・部活OB会・職域会・支部会・進学先OB会に気軽に参加して頂いたらどうでしょうか。
同窓会がさらに活性化すれば学校への人的・物的支援が可能になります。たとえば今年4月、新1年生への講演会の講師依頼(鳥海光弘東大名誉教授・7期生)、全国大会等出場の部活・在校生への支援、教育施設を拡充するための「まなびや基金」への協力などです。

柴野 皆さん、ありがとうございました。同窓生が集い、多摩高時代の思い出を語りあいながら、同窓会ネットワークを拡げていく。これこそが「多摩高のために同窓会ができること」の第一歩なのですね。



特別座談会企画:多摩高のために、同窓会ができること(同窓会報誌vol.24掲載 2018.05.05)





 

学校長ご挨拶(2018)

2018年08月24日(金) | コメント(0)

         ごあいさつ       

 去る3月6日、殿川会長様を始め多数の来賓のご臨席を賜り、第60回卒業式を挙行しました。入学した生徒が卒業して学校の“仕事”が終わる、と考えますと暦ひと巡りの“仕事”が完結し、平成30年度の多摩高の“仕事”はすべて“セカンド・ステージ”に入りました。
 校舎落成の機会を捉えて、昨年11月24日には創立60周年・校舎落成記念式典を挙行しましたところ、日ごろ本校の教育活動にご協力・ご支援いただいております多くの同窓生の方々にも御列席賜りました。安部実行委員長を始め、実行委員の皆様の御尽力はもちろん、同窓会会員の母校への御厚情、記念事業に対する御理解と御協力に深く感謝申し上げます。
 さて、県立高校改革実施計画の中で本校に関わりの深い取組として、学力向上進学重点校の指定があります。本校はその「エントリー校」17校の1校として、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善や組織的な進路指導の充実等の取組を推進してまいりました。加えて、「理数教育推進校」の指定校として、生徒による主体的な探究活動の充実にも取り組んでまいりました。こうしたことで、本校の教育活動の充実が促進されつつあります。今回、「エントリー校」の中から4校(横浜翠嵐、柏陽、湘南、厚木)が学力向上進学重点校の指定を受けました。本校は引き続き次年度以降の指定を目指す立場ですが、こうした目標に向かって取組を進めていくことが、在校生にとってもより高い目標に向かって行ける力をつけさせる、良い効果があるものと考えております。
 次に、新校舎落成後の対応ですが、諸般の事情から旧校舎の除却が見送られて今年度にずれ込みました。今後のグランド整備~外構工事も1年ずつ遅れるものと思われます。一時的とはいえ、工事の進捗に伴い教育活動に影響が見込まれますが、最小限にとどめるよう努めてまいります。
 環境の変化はありますが、いつも申し上げているとおり、「質実剛健」、「自重自恃」の校訓のもと、創立時から受け継がれる“多摩高らしい”生徒の気風は変わることはありません。私が着任いたしましてから今日まで、安部前会長様・殿川会長様を始めとして、会員の皆さまには本校の教育活動にご理解とご支援を賜りまして、誠にありがとうございます。本校のよき伝統を守り、皆様の母校の発展・充実に引き続き努めてまいりますので、引き続きお力添えを賜りますようお願い申し上げて、ご挨拶に代えさせていただきます。

同窓会報vol24号​の「会費等納入者一覧」(28~30ページ)において、業者の手違いにより会費を納入していただいた方々の記載もれが発生しました。該当の皆様には、同窓会および業者からのお詫び状を送付させていただきました。

同窓会といたしましてはHPで記載がもれた方々のご芳名を表記させていただくとともに、来年の同窓会報に追加掲載させていただく予定です。あわせて再発防止に取り組んでまいります。
 

(記載がもれた方々のご芳名)※順不同

 

 P32 会費・寄付金のお願い
 (誤)コンビニで3,000円振り込む
   (振込み期限は平成30年10月31日)
 (正)コンビニで3,000円振り込む
   (振込み期限は平成30年9月30日)
3期生第17回同期会開催のお知らせ

三期生の皆様、今年のこの厳しい夏を恙なくお過ごしですか。
三期生皆様全員が「後期高齢者」になりました。昨年参加の皆様からの
ご好評につき、「みなとみらい-21」の同じ会場で開催いたします。
人生100年と言われております。大勢の参加を頂き、人生談義、そして飲み
食べて、楽しいひと時を過ごしたいと思います。
 
「第17回三期会開催」
日時:平成30年11月1日木曜日 13時~16時
場所:県民共済ビル、メルベーユ(6階ヴァランセ)
   JR根岸線、市営地下鉄桜木町駅徒歩8分

※写真は昨年2017.11.01開催時のものです。

 
◎ご案内状は、9月初旬に発送致します。
幹事長:天野明彦、事務局:塚越 勲
 幹事:安藤敏子、林 昭子、森井幹男、大隅和子、高野安正、井上菖子
    石垣英樹、大久保武夫、岩間和彦
                            文責:塚越 勲

平成29年度 多摩高校同窓会 役員・事務局 メンバー 一覧
 
多摩高校 同窓会役員
会  長 殿川 一郎(16期) 
   
副会長
 
清水 秀紀(3期)  高山 桂一(14期)    木下 茂   (17期)
平岡 真理子(16期)  中野 知子(18期) 中島 秀隆(19期)
金子 憲一(22期)  三上 哲史(22期)   吉田 由里(23期)   
鈴木 樹(24期)  高山 和之(32期)山田 大輔(39期)
   
会計監査   村田 勝男(16期) 菅沼 和弘(30期)

同窓会事務局
事務局長 安部 卓見(9期)
事務局次長 金持 敏雄(10期) 百木 祐二(19期)
事務局 熊野 節子(事務全般業務)
Web担当 柴野 澄子(24期)
* 青字は新任者

写真は、平成30年度幹事会(2018.05.27)時の集合写真です。

 
同窓会報Vol.24 配送開始しました。

多摩高同窓会では、毎年、同窓生の皆様に会報誌を無料でお送りさせていただいてます。

毎年「会報が届くの楽しみ」という声もたくさん聞かれるようになり、『出会いの場』の一つになるよう、役員・事務局が全力で紙面作りにあたっています。

本号では特別座談会企画を掲載しています。お楽しみに!
原稿を寄せてくださった方々、編集に尽力された皆様に心より感謝いたします。
 
同窓会報誌が届かない方、また、実家には届いているが、送り先を変更されたい方は、以下をご覧になり連絡先住所を登録、変更をお願いします。
http://www.tamadou.jp/?p=650

会報誌のバックナンバーはこちらに掲載されています。
http://www.tamadou.jp/?page_id=682

同窓会報Vol.24 一部公開









第3回多摩高三田会の開催
 慶應義塾大学に在籍した塾員と大学在学中の塾生で構成する「多摩高三田会」は同窓会ネットワークの5番目の柱である「進学先OB会」として3年前に発足しました。
 第3回総会・懇親会を下記の要領で開催いたします。ふるってご参加ください。総会・懇親会の前に施設見学を予定しております。
  • 開催日時 平成30年9月15日(土)13:00~
  • 開催場所 慶應義塾大学日吉・ファカルティラウンジ
  • 参加費  塾員 4,500円 塾生他 招待

写真は、前回第2回開催時の様子です。詳細はこちら