学校長ご挨拶

学校長ご挨拶

2014年11月20日(木)
校 長 三辻 訓
これからの「知」をめぐって

本校はこの春五八期生280名を迎え、新たな季節のスタートとなりました。今度の一年生は、新しい制度のもと行われた入学者選抜の門をくぐり抜けて、多摩高校に入りました。
「自重自恃」「質実剛健」を是とする本校の教育目標のもと、先達が掲げた高い理想の精神を具現化する意味で、伝統の継承が図られることが期待されます。

今年度、本校は「学力向上進学重点教育推進校」の継続指定を受けました。川崎地区唯一の指定校として、今まで取り組んできた「多摩高等学校『学びのビジョン』」をふまえて、生徒たちの学びの機会をさらに発展させる取組みを続けて参ります。

今日の社会の中で、「知のあり方」が問われ続けています。科学の分野では、近年立て続けに日本人のノーベル賞受賞者が出ております。理系離れが叫ばれる中、受賞者の経験として共通しているのが、小学校時代から「知りたい」という欲求を強く持っていたということと、その対象に向けてしつこいまでに突き進んでいくこだわりがあるということです。
 前者は、日常生活の中にもある「素朴な疑問」を自分の中でいかに問題解決の道筋へと結びつけていくかが、その後の研究活動を支えるひとつの基礎となっているということです。
一方、後者は、どんなに失敗してもそれを材料にして、目標達成を成し遂げるために「あきらめない」と言うことの大切さを説いています。

本校の教育課程は、これからますます多様化する社会の中で求められるそうした「課題解決力」をはじめとする諸能力を育てるためにさまざまな仕掛けがあります。
現在、新校舎完成に向けて工事も順調に進んでいます。よき多摩高校の伝統と新しい学びの場が融合し、発展していくことを楽しみにしております。


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