54期

54期

三年間の多摩高野球部を終えて  多摩高54期

2010年10月30日

手記 三年間の多摩高野球部を終えて

『たくさんの人にありがとうの気持ちを伝えられるようなピッチングをしたい。』
結果的にどうだったかは分かりませんが少しでも伝わっていればいいなと思います。どんなときでも支えてくれた家族、監督、先生、先輩後輩、まわりの方々、そして家族よりずっと一緒にいた53期のみんなに本当にありがとうと言いたい。

2年の春、手術をした。
球技大会のバスケットで膝を怪我した。
まさか手術なんて思ってなかった。
まさか自分がそんな馬鹿なことするなんて思っても無かった。
元気だけがとりえだったし、怪我しないことが自慢でもあった。
どんなに悔やんでも膝は治ってくれない。
増田先生に怒られた。監督には怒ってすらもらえなかった。
これからどーすればいいのかわからない、そう思ったとき初めて涙が出てきた。
そんな僕にチームのみんなは普通に接してくれた。
チームのために出来る事をやりたい。
すごいチームに迷惑をかけたと思う。
正直皆が頑張ってるところとか、新チームになってピッチャー陣がチームに迷惑をかけてるところとかをただ見るしか出来ない事がこんなにつらい事だと思わなかった。
でもそういう思いがあったから、冬に頑張る事が出来たんだと思う。
手術後何ヶ月間かほぼ毎日車での送り迎えがあった。
「歩く事が膝の負担になる」と、母が毎朝送ってくれた。
感謝できないくらい感謝してる。
どんなにつらいときでも、支えてくれた家族とチームメイトにプレーで感謝の気持ちを伝えたかった。

今は後悔しか残ってない
本当にこのメンバーでやれたことを誇りに思う。
だからこそもっと勝ちたかった。
もっとずっと一緒に野球がやりたかった。

監督には『リリーフをせず投げさせればよかった』と言ってもらえたがそれは結果論でありもっとエースらしくなれなかった自分の責任でしかない。
最後の夏、自分のなかで野球人生で最後になるかもしれないと臨んだ試合だけに悔しさが今もつづいている。メンバーに対する申し訳ないという気持ちがこみあげてくる。
でももうこのメンバーでは野球はできない。みんなの今までの努力を無駄にした
と思うと今まで何のために頑張ってきたのか分からなくなる。

本当にあっという間の三年間。
北陵戦の喜びが嘘のように悔しさだけを残してしまった。

この三年間で学んだこと、『自分の好きなことのためならつらいこともつらくはないということ』、『たくさんの人の支えがあって過ごしているということ』、『どんなに 頑張ってもすべて報われるわけではないということ』、いろんな思い出があっていろんな人と出会って言葉では言い表わせないくらいのたくさんのことを学べた最高の三年間だったと思います。
どんなに悔やんでも悔やみきれない。
きっとこの後悔の気持ちがなくなることはないと思います。
ならこの気持ちを何かにぶつけて絶対無駄にしないように生きていきたいと思います。

応援ありがとうございました。
これからも多摩高野球部を応援してください。

53期投手河本龍二。

P.S,
一年生で入ってきた時めっちゃうまいと思ったやつがいた。
遠くからきてくれて本当に運命のように感じた。
そいつと一緒に戦えれば勝ち進める気がした。
そいつには一番感謝してる。多摩高にきてくれてありがとう。ずっと尊敬してた
。高いレベルの野球を感じれてうれしかった。最後の大会で活躍させてあげられなくて本当にごめん。
怪我には気をつけてこれからも頑張れ。


 

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