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54期手記① 「感謝の道」 多摩高54期

2011年08月17日

54期手記① 「感謝の道」


僕は開会式の日に帽子にある文字を書きました。
部員みんなが色々な文字を帽子に書きます。
『必勝』、『強気』、『気持ち』など…

僕は長い間帽子に文字を書いませんでした。
僕にとっての野球への思いを表す言葉を小学校三年生活から九年間探しつづけてきたのです。
僕は野球が下手です。打てないし、守れないし、走れません。
そんな僕にとっての野球への思いとはなんなのか。

いろいろ考えました。
そしてなんと開会式の前日に元読売巨人軍桑田真澄投手のサインに書かれた文字を見てこれだと決めました。
『謝道』
謝道。感謝の道です。
僕にはこれしかないと思いました。
誰よりも感謝の気持ちを持つこと。それを全身で表すこと。

今思うと数え切れない人にお世話になってきました。そして迷惑をかけてきました。
つらい練習を乗り越えたり、部員と長い時間をともにすることでそれを教えてくれたもの。
それが野球でした。
それが多摩校野球部での三年間でした。

54期・副主将 吉村 広己

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