54期

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54期手記④ ​「誰かの為にやる野球」 多摩高54期

 

2011年09月01日

54期手記④ ​「誰かの為にやる野球」

7月14日。
たった2年3ヶ月という短い時間だったが、僕の誇れる最高の仲間と大好きな野球をする生活が終わった。

僕にとっての多摩高野球。それは
〝自分の為で無く誰かの為にやる野球〟
だった。この事は高校で見つけた新たな野球観でこれを信じて主将として1年間やってきた。
だから負けた瞬間、みんなともう野球が出来ないと思うと悲しかった。
また、2年3ヶ月間ずっと支えてきてくれたマネージャーを勝たせてあげられなかったのが辛くて涙が止まらなかった。

僕は54期と過ごしてきた日々が本当に楽しかった。
野球という1つのスポーツのおかげでこうしてみんなと出会えた。
同じ目標に向かって辛く苦しい練習を乗り越えながら一歩一歩前進していった事が素晴らしい事だったと引退してから気付かされた。

夏大は勝たなければ何も意味は無い。
勝つことによってお世話になった方々への恩返しが出来ると思っていた。
しかし、僕たちにはそれが出来なかった。本当にごめんなさい。
けれども僕はあの試合で僕たちの作り上げてきた54期の野球が全否定されたとは決して思わない。
僕は54期の野球が大好きで、夏大で負けはしたが、1年を通して誇れる野球が出来たと思う。
僕たちがこうして野球をやれたのは全てお世話になった方々のおかげです。
本当にありがとうございました。

最後に54期のみんな。頼りない主将でごめんな。
色々言ったり、怒ったり、逆に怒らせたりもして迷惑ばかりかけてきたよな。
みんなにどう思われてるかわからないけど、俺はみんなと出会って一緒に野球がやれた事が本当に幸せだったし、みんなと過ごした日々は一生の宝物です。

今でもこの代の主将は俺で良かったのかと思うけれど俺はこの代で主将をやれて本当に良かった。
こんな俺だったけど最後まで主将をやらせてくれて本当にありがとう。

54期主将 吉田 光治朗

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